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FD講演会「授業の改善にチャレンジしてみよう!」(講師:横溝紳一郎氏)が開催されました

10月13日(土)、西南女学院大学教授の横溝紳一郎氏を講師にお招きして、言語教育研究センターFD講演会が開催されました。講演会には、大勢の日本語講師や学生など約120名の来場者があり、会場がほぼ満員になる盛況ぶりでした。

「授業の改善にチャレンジしよう!」というタイトルの講演は、前半の理論編と後半の実践編とによって構成され、前半の理論編では、アクティブ・ラーニングについての説明のあと、授業改善のための様々な視点が提示されました。後半の実践編では、数、曜日、文型(条件節、比較級、禁止)、ひらがな・カタカナなどの学習項目ごと、作文、翻訳、音読などの技能ごとに、学習者が楽しく自主的に学べる「教え方の工夫」の数々が惜しげもなく紹介されました。講演の最後には、参加者各自が今日の講演から学んだことを重要な順に3つ挙げ、その理由を考え、グループで共有しました。

本講演の趣旨は「自律的な学習」を促す指導の重要性でしたが、横溝氏はそれをはじめから言葉で説明するのではなく、ペアやグループで様々な課題に取り組ませることを通して参加者に自律的な学習を体験させることで気づきを促すという手法を取っていた点が印象的でした。参加者は「学習者の顔」になって夢中で課題に取り組んでいました。

参加者にとっては、明日の授業からすぐに活用できる多くの実践的な「教え方の工夫」を学べただけでなく、「自律的な学習」を促すには何をするべきかという視点から自身の授業の改善点を見いだす貴重な機会となったのではないでしょうか。ベテラン教師も新人教師も学ぶことの多い、非常に為になるFD講演会でした。

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