サラエボ大学の紹介
About the University of Sarajevo

 ボスニアは南東欧地域のバルカン半島中心部に位置する国家であり、民族混在性が高く、イスラム教徒が4割、セルビア正教会信者が3割、カトリック教徒が2割程度とされる。

 古くから様々な文明が交差する土地であったことから豊かな文化的発展を遂げてきたが、第1次世界大戦勃発の契機となったサラエボ事件や、1990年代初頭に3民族間で凄惨な武力紛争が起きるなど、多文化共生の課題に長く向き合ってきた国でもある。

 そのボスニアにあるサラエボ大学は、ボスニア・ヘェルツェゴビナ国(以下、ボスニア)の首都サラエボに位置し、同国の高等教育機関の中で最大規模(23学部、学生数4万人)の大学である。

 サラエボ大学は旧ユーゴスラビア建国時の1949年に設立されたが、その起源はオスマントルコ時代の1531年に遡る古い歴史を持つ。上智大学とサラエボ大学は、研究・教育交流を促進するために、2015年に連携協定を締結した。