言語教育研究センターについて

日本語FD講演会「音声教育から言語教育について考えよう」(河野 俊之 教授)
(2017年12月9日)

12月9日(土)に言語教育研究センター主催のFD講演会が行われました。横浜国立大学の河野俊之先生をお迎えして、「音声教育から言語教育について考えよう」というタイトルで講演していただきました。母語話者と間違われるぐらい外国語が上手になりたいという学習者は多いですが、教室の発音練習などの活動となるとつまらないと思う学習者が多く、また、音声教育は苦手だと思う教師も多いという現状の問題を解決すべく、音声教育のあり方を考えました。

まず、現在、音声教育でよく用いられるシャドーイング(テープの音声を聞きながら、声に出してその通りに言ってみる練習)の問題を考えました。感情を込めて会話を読んでみると音声的に何通りもの言い方があることを参加者がペアになって体感しました。また、母語話者でも日本語の高低アクセントの型を聞き取るのは難しいのに学習者にやらせることの問題点や、動詞などにアクセントの型のパターンがあり、学習者に推測させたり気づかせたりする工夫が必要なことを学びました。

とかく教師は発音を教え込もうとしがちですが、学習者が習得すべき単語のアクセントを全て教えるのは不可能で、学習者の習得に寄り添い支援することが教師の役割であること、それは、音声教育だけでなく全ての教育につながることを河野先生は強調されていました。本講演会にはおよそ80名の参加がありました。参加者同士でペアワークに取り組んだり、教材の実例を聞いたり見たりしながらの実践的な内容で、すぐにでも授業で活用できそうなアイデアをいただき、示唆に富んだ講演会になりました。

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